パリカールの耳

仕立ての良いスーツが

一番イメージしやすいかもしれない

チェックやストライプなど

縫い目のとこで

柄の線と線が合ってるやつ

身体のカーブに沿った立体をつくる

平面をカットして

はぎあわせて縫うのに

どうしてあんなにきれいに柄が合うんだろうって

大体合ってるんじゃないの

ぴたり合っているとき

萌える

本気



世の中の柄合わせが

すべてピタリ

なんてことはなくて

ぼちぼちだったり

合わせる気がなかったり

わざとずらせてあったり

色々



本日は

通りすがりの

まだらの金髪をルーズにアップした

粋なねーちゃん

と表現するのがぴったりな女の人が着ていた

フレアパンツが

ひっじょーに素敵であった

白地に

インド更紗ぽい柄なんだけども

柄が大きい

あれはオリジナルのテキスタイルか

見た目もラグジュアリーだが

たぶん本当にお高いね

だって

素晴らしい柄合わせだったざます

ランダムな柄に見えるんだけど

縫い合わせた布と布の

それぞれの柄が

ここぞというところでつながって

新しい柄をつくるのよう

その柄の配置がまた

後ろ姿をきれいにみせるだろう

って絶妙な塩梅で

しかもスカートじゃないからね

難しくて

素晴らしい仕事

見知らぬ人さまの後ろ姿に

うっとりしてしまうのであった

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