パリカールの耳

焼きそばをつくれとささやいていた

数日前に読んだ

「いまさら翼といわれても」米澤穂信

ひさびさの古典部シリーズで

やはり面白いのうなどと思いつつも

面白さと同じくらい心に残ったのが

焼きそばだった

主人公が焼きそばをつくる場面があるんだ

麺をこんがり焼いて

ソースの香ばしさがあたりに立ち込める

そこから火がついた

たまたま見ていたテレビまでもが

カップ焼きそばと

袋焼きそばの話なんかはじめてしまう

私の中の

焼きそば熱が炎と燃えあがったのは

致し方あるまい

何よりも

冷蔵庫に少しの豚肉と

少しのキャベツときのこと人参があったのだ

決定的だ

素直にめんを買って帰った

今お導きのままに

焼きそばを食べている

うまーい

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